奥武蔵、上名栗の山荘民宿「西山荘 笑美亭」で自家製味噌作りを取材、宮崎駿監督が「風の谷のナウシカ」を構想した聖地でもあります。

笑美亭は地元の檜と杉を使いご主人が木組みの伝統工法で建築しました。

リビングは漆喰に包まれ一切塗装をしていない身体にやさしい造り。

薪ストーブがやわらかく暖めてくれます。

夕食は地元産野菜の天ぷらや本物の手作り赤味噌で頂く鍋、

天然のコンニャク芋から作る刺身コンニャクなど、

どれも美味しく身体に良いものにこだわっています。

笑美亭の旧館西山荘は「風の谷のナウシカ」の映画の元となる絵コンテを

後のスタジオジブリの方々が滞在して制作したようです。

当時1982年、連載時の冊子に宮崎駿監督の貴重なサインが飾ってあります。

宮崎駿監督も上名栗の山間にあるこの景色に風の谷をイメージされてたのかもしれません。

ご主人の中村さんに自家製味噌作りを始めた経緯をお聞きしました。


閑散期である冬に天然のコンニャク芋を掘って刺身コンニャクを作り

オーガニックショップに売っていましたが、

その時、刺身コンニャクに合う本物の味噌が無かった事がきっかけで

本格的に味噌作りを始められました。

スーパーなどに常温で置いてある味噌は流通や保存の都合で菌を殺してしまっているので「味噌の味がする味噌のようなもの」と中村さんは言います。

本来、味噌というのは納豆と同じように生きた麹菌で出来ていて、とても栄養素の高い発酵食品なのです。

翌日は早朝から味噌作りの工程を取材させて頂きました。

味噌作りは5日から7日間の工程があります。


1洗米と給水、2米蒸しと米麹仕込み、3米麹切り返し作業と大豆煮、4大豆煮と潰し、5米麹の仕上げと樽詰め


この日は味噌作り2日目の米蒸しの工程を取材させて頂きました。

洗米し、給水させた米の水をきり

蒸しあげていきます。

薪をくべて火力を上げ大釜に一杯の水を沸騰させていきます。

裏庭に沸いている井戸水を使い、薪は地元の木材を薪割したもの。


均一に蒸しあがるように、途中で上段と下段を入れ替えます。

味噌作り工房の中は煙と蒸気がいっぱいです。


中村さんは発酵機までこだわって自作で作り

毎日温度を管理しデータ化されています。

研究を重ね、こだわり抜いて作る

本物の自家製味噌。

美味しく、発酵食品として健康にも良い。

自信をもってオススメできる、これぞ正に手前味噌というものでしょう。

0コメント

  • 1000 / 1000